記憶にのこるワインディング「蒜山大山スカイライン」


初めてこの"地名"を目にすると、ちょっと読み方に戸惑いますよね。

 

蒜山は"ひるぜん"と読みます。

 

大山は"だいせん"と読みます。

 

場所はどこでしょうか?

 

■伯耆国(ほうきのくに)

 

かつて日本の地方行政区だった令制国の一つ。

山陰道に属し、鳥取県の中西部にあたる。伯州(はくしゅう)と呼ぶこともある。

出雲とあわせて雲伯地方(令制国であった出雲国と伯耆国を合わせて呼ぶ場合に用いる名称)とも呼ばれる。

 

 

中国地方のキャンプツーリングに来たときは、必ず寄りたくなるエリアです。

 

山陰エリアの霊峰・大山の中腹にはブナの森が広がります。

代表的なワインディングは「大山環状道路」になります。

 

この「大山環状道路」に対して、麓から接続する道路が、楽しいワインディングとなります。

 

いわゆるツーリングマップルで言うところの、オススメルート、すなわちピンク色で縁取られたルートです。

 

そして、数あるワインディングの中でも"スカイライン"の名が付いた道路は、この「蒜山大山スカイライン」になります。

 

<蒜山大山スカイライン>

・区間距離:約9.3km

・通行料金:無料

・標高  :540m~935m,910m(見返峠)

・冬季通行止め:あり(11月30日~4月上旬くらい)

 

1970年(昭和45年)に開通した蒜山高原と大山を結ぶ、かつての有料観光道路。

現在は、県道114号(大山上福田線)で無料開放。

森の中を駆け抜けたり、展望スポット(鬼女台:きめんだい)ありの変化に富んだ風景が楽しめます。 

 


 

「蒜山大山スカイライン」の起点(540m)から終点(935m)までの高低差は約400m。

 

山陰エリアの霊峰・大山の中腹にはブナの森が広がります。

 

ブナの森のトンネルを駆け抜けるように疾走していきます。

 

今回は、お盆休みというのに交通量は皆無で走りやすい。

 

今年の夏は猛暑といわれていますが、

緑のトンネルから差し込む光は柔らかく、美しい表情をみせてくれます。

光と影のカーテンがひらひらと誘います。

 

照り付ける真夏の光が強い分、影もくっきりとしています。

このドラマチックなトンネルが、長い区間で楽しめます!

 

おそらく秋になると格別な光景になるかと思います。

紅葉の見頃は、10月下旬~11月の上旬くらいか・・・

 

 

下りセクションでは標高差があるので、位置エネルギーが加算され、スピードが乗ってきます。

 

トラクションを掛けたいからアクセル開ける。

チェーンを張り、リアサスを沈め、グリップさせる。

 

ドンドン・バタバタと、雪国特有の路面の荒れ方があります。

路面状況は長野県のワインディングに似た感じかな。

 

それにしても、前を走る友人のペースが速いこと。

下りのブナ林のブラインドコーナーをリズミカルに抜けていきます。

 

しっかりアクセルを開けて、L型ツインエンジンのパワーを路面に伝えています。

 

荒れた路面で跳ねますが、Ducatiはスムーズに下っていきます。

流石、ツインの使い手!

 

引っ張られながら、友人の背中を追いかけていきます。 

あぁこのシンクロする感覚・・・久しぶりのツーリングで懐かしさが込み上げてきます。

 

ダイナミックな自然の景観を堪能させてくれるワインディングは、日一日とその表情を変化させ、とても魅力的なものになります。

 

この瞬間を求めるために、もう一度、走りに来たくなりますね。

 


■鬼女台展望休憩所

 

鬼女台は"きめんだい"と読みます。

「蒜山大山スカイライン」の途中、標高900mの高台にあります。

 

鳥取県と岡山県の県境に立つ絶景スポット。

 

北を見れば雄大にそびえる霊峰・大山。

南東にはなだらかな高原地帯と蒜山の街並みを一望できます。

 

 

・鬼女台より東方向の蒜山高原を望む

 

■蒜山(ひるぜん)高原

 

岡山県は真庭市北部の蒜山地方に位置する東西20km、南北10kmのなだらかな高原。

標高500~600mの高原地帯であり、西日本を代表するリゾート地。

中国地方の軽井沢(長野県東信地方)とも呼ばれる。一帯は大山国立公園に指定されている。

 


 

・鬼女台より北西方向の大山を望む

 

■大山(だいせん)

 

中国地方の最高峰、標高1729m

伯耆(ほうき)富士の愛称をもつ。

 


 

・鬼女台より西の方角を望む


■ちょっと寄り道・・・霊峰・大山の絶景ロード「大山環状道路」へ

続きのキャンプ場の話しは・・・


旅のはじまりはモーターサイクル。

 

自由への扉をひらこう。