記憶にのこるワインディング 「鷲羽山スカイライン」


旅を描く地図。

愛読書でもある"ツーリングマップル"で楽しそうな道を探します。

 

デジタルMAPをタブレットで見ることは当たり前となりましたが・・・

やっぱり紙の地図はテンションが上がりますね。

 

指先でルートをなぞりながら、隣のページをめくる。

次のページではどんな世界が広がっているんだろう・・・

小さな地図の紙面には、大きなワクワク感がいっぱい詰まっています。

袋とじを開けるような楽しみがありますね。

 

今回は「中国・四国エリア」で見つけたワインディング「鷲羽山スカイライン」です。

 

「鷲羽山」は岡山県倉敷市にある山で、児島半島の最南端付近に位置します。

日本初の国立公園として知られる瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地で、鷲が羽を広げた様子に似ていることから「鷲羽山」と名付けられました。

 

最初は読み方が分かりませんでした。

わし・・・はね?・・・

 

読み方は"わしゅうざん"です。

 

最南端まで続く山岳路が「鷲羽山スカイライン」(鷲羽山公園線)になります。

もちろんピンク色で縁取られたおすすめルートになっています。

 


アクセスはとても良く、瀬戸中央自動車道「水島IC」を降りて、県道62号を西に2kmほど進むと、「鷲羽山スカイライン」の入口です。

 

ツーリングマップルには山岳路の表記がありますが、低山の尾根を走るルートになります。

 

鷲羽山の標高は133m、山の随所に露出した花崗岩の奇石や巨石が浸食風化によって荒削りな美を

造り出し、松の青緑が自然の彫刻の中で艶やかな彩りを添えています。

 

<鷲羽山スカイライン>

・区間距離:約18km

・通行料金:無料

・標高  :130mくらい(鷲羽山 133m)

 

かつては有料道路でしたが、1995年4月より無料開放されました。

倉敷市の南部を通る県道393号線(鷲羽山公園線)は、名称変更された後も同路線の愛称として使用されています。

 

第一印象、走りやすい!

 

やっぱり尾根伝いのワインディングは楽しいです。

舗装は良好、トリッキーなコーナーも無く、交通量も少なめ、安定したペースで走れます。

 

標高は決して高くはないのですが、瀬戸内海との標高差があるため、相対的に高く感じられます。沿道上にある展望台からの眺めも最高です!

 

"絶景道BEST"や"いますぐ行きたい名道"にはランクインしませんが、穴場的な隠れたスカイラインです。

 

そして、

何よりも素晴しいのが・・・

 

「鷲羽山スカイライン」の終点から見られる絶景です!

 

 

わぁぁぁー!

 

児島半島の最南端にある「鷲羽山」

 

鍾秀峰(しょうしゅうほう)からは、瀬戸内海の波静かな海上に点在する島々、のどかな瀬戸内海の様子を存分に楽しむことができます。

また対岸の四国までも見渡すことができます。

 

 

文豪の徳富蘇峰が「秀でた景色をこの峰に集める」と称賛して鍾秀峰(しょうしゅうほう)と名付けました。

 

その名の通り、素晴らしいパノラマ景色が広がります。

 


■鷲羽山展望台

 

日本初の国立公園として知られる瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地です。 

 

美しい景色の中に、雄大な「瀬戸大橋」の姿を望むことができます。


■瀬戸大橋

 

本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称。

昭和63年に全線開通。初めて四国と本州が陸路で結ばれた。

 

瀬戸大橋の必要性を決定づけたものは昭和30年に起きた国鉄連絡船紫雲丸の沈没事故だった。

高松市沖合の海上で貨物船と衝突し、修学旅行中の小中学生ら168人が亡くなる痛ましい事故だった。その後も海難事故は後を絶たず、四国の産業・経済の活性化と共に本四連絡橋は長い間の悲願であった。

 

本州と四国に橋を架けて1本に結ぶ。

 

昭和53年に着工開始。工期は10年。

総工費1兆1300億円の本州四国連絡橋建設計画は、世紀の大事業となった。

中でも、坂出と与島に架かる二連の別橋からなる南北備讃瀬戸大橋は、道路だけでなく鉄道も通す「併用橋」として世界最長のものとなる。特に、橋台・橋脚を据える基礎構造は、世界にも例のない大深水下(水深50m下の固い岩盤の上に設置)で行われ、空前の難工事となった。

 

<瀬戸大橋・坂出工事事務所長 杉田秀夫の言葉>

 

「強大にして非情な海の中で、不確かな人間が確実・安全・迅速に工事を達成するためには、どうしたらいいか」

「まず、間違いのない案にすること、誰が見てもわかるような単純明快な案にすること、後世人に笑われないような案にしておくこと、が大事だ」

「そのためには、明確な目的意識と、ものを幅広く見る柔軟な姿勢と、そしてやり遂げる執念が必要だろう」

 

容易には完結できない大仕事を黙々とやり遂げた先人たちの執念が、穏やかな瀬戸内海を通してヒシヒシと伝わってきます。

 


■水島展望台

 

水島展望台から見える水島コンビナートも圧巻です!

 

水島港湾岸沿いに立ち並ぶ水島コンビナートや倉敷市街地が一望できます。

 

 

水島港の港湾貨物取扱量は日本トップクラス、

水島臨海工業地帯は約2500ヘクタールの広さに200を超える事業所が立ち並び、全国有数の規模を誇ります。

 

石油精製,鉄鋼生産,自動車などを基幹に、日本を代表する重化学コンビナートです。

 

 

きっと、夕景や夜景も素晴らしいだろうなぁ~

 

また走りに来たくなるワインディング

「鷲羽山スカイライン」は最高です!

 


旅のはじまりはモーターサイクル。

 

自由への扉をひらこう。