阿蘇山とは、九州は中央部にある熊本県の阿蘇地方に位置する火山である。カルデラを伴う大型の活火山でもある。
阿蘇火山は、カルデラと中央火口丘で構成され、根子岳(1433m),高岳(1592m),中岳(1506m),烏帽子岳(1337m),杵島岳(1326m)が"阿蘇五岳"と呼ばれている。
カルデラの面積は、南北に約25km,東西に約18km、周囲は約128kmにも及ぶ。
外輪山とは、カルデラの縁にあたる屋根の部分で、カルデラ縁とも呼ばれる。
・カルデラ(caldera)とは・・・
スペイン語で「なべ」という意味で、火山の噴火によって大きく丸く凹んだ場所のことをいう
阿蘇火山は今から約9万年前に大噴火が起き、その後、度重なる噴火により形成されたとされ、大噴火を起こす前の標高は、阿蘇カルデラの中央にある最高峰の高岳(1592m)と外輪山から割り出すと、約9,000m~12,000m級となり、世界一の山だったのでは?といわれている。
■人生で一度は訪れたい「大観峰」
熊本県阿蘇市にある山で標高は935.9m
阿蘇北外輪山の最高峰であり、360度の絶景パノラマを楽しむことができます!
ここからは阿蘇カルデラやカルデラ壁、中央火口丘である"阿蘇五岳"をはじめ、くじゅう連山、阿蘇谷の街並みを一望することができます。
直下に眺める阿蘇谷(阿蘇の市街地)との標高差は何と!約400mにもなります。
ずいぶん昔に、大学時代の親友に初めて『大観峰』に連れてきてもらいました。
駐輪場にバイクを停めて、売店の横を通り抜け、その先の展望スポットまで歩いていきます。
大観峰頂上の遠見ヶ鼻に立ちました。
目の前に広がる世界、あまりの凄さに圧倒されました!
遥か遠くに見える"阿蘇五岳"が阿蘇の中央の火口丘であること、周囲に連なるような存在する壁の山々がカルデラであること、そして眼下に広がる阿蘇の街並みや光に反射した水田や田畑、
自分が立っている場所からの奥行きとその高低差の距離感がバグってしまうくらい、あまりにも雄大で圧倒的なスケールを前に言葉を失いました・・・
美しい・・・
阿蘇谷から上昇気流に乗って吹き抜ける風は柔らかく、風の音色が現世を遮断し、まるで音の無い異空間にワープしたかのような不思議な感覚を覚えました。


親友から"お釈迦様の寝姿"の話を聞いたことは今でも覚えています。

阿蘇山と呼ばれる"阿蘇五岳"は、一番左手の山から根子岳がお顔、高岳がお胸、中岳がお腹、烏帽子岳と杵島岳をお膝に見立てて、まるでお釈迦様が寝ておられるような姿から「涅槃像」に例えられています。

それ以来、九州の地を訪れた際には必ずといっていいほど"大観峰でお釈迦様に挨拶がしたい!"と言って、ツーリングの経由地に組み込んでもらっています。

冬の阿蘇山も格別です!
極寒のため、道中の路面凍結や日陰の積雪には注意が必要ですが、真冬でもバイクで走りにきます。

夏の緑とは異なる大地の色彩コントラストが目に飛び込んできます!
何て美しい景色なんだろう・・・
著名人の記憶に残る場所を巡る旅で「アナザースカイ」というテレビ番組があります。
自身にとっての原点や特別な場所を訪れ、そこで巡り逢った人々、得られた知識や体験、美しい風景やその土地の文化、美味しい食べ物などの思い出を語るという、魅力がいっぱい詰まった番組です。

自分にとってはここ『大観峰』が、旅を誘う原点です。
ここが私の「アナザースカイ」
大観峰!
■天空の城 ラピュタの道

阿蘇の外輪山には、宮崎駿監督のジブリの名作『天空の城ラピュタ』の世界観を彷彿とさせる道があるのをご存知でしょうか?
通称"ラピュタの道"とは、阿蘇の外輪山の断崖絶壁に沿って切り拓かれたダイナミックな道のことを表します。
まるで空中に浮かぶ島々を繋いでいる"天空の道"のようですね。

頭の中に感動の名曲『君をのせて』が流れてきて、思わず口ずさんでしまいます♪
"あの地平線 輝くのは"
"どこかに君を かくしているから"
"たくさんの灯が なつかしいのは"
"あのどれかひとつに 君がいるから"
九州屈指の絶景パラダイス「阿蘇エリア」とは?
旅のはじまりはモーターサイクル。
自由への扉をひらこう。