・緊急車両は最優先
ハワイ州の法律では、サイレンを鳴らした緊急車両(パトカー・消防車・救急車)が近づいてきた場合、「車線数に関係なく、基本は右側に寄せて一時停止する」が絶対のルールです。
緊急車両のランプとサイレンが聞こえたら、すべての車はただちにスピードを落として、レーンや走行スペースをあける義務があります。
咄嗟のことになりますが、右側に車を寄せて一時停止して、左側(追い越し側)にスペースを作ります。
中央分離帯がない場合においても、対向車線から緊急車両が来たら右側に車を寄せて一時停止して、通過するのを待ちます。
日本と違って、けたたましいサイレン音と猛烈なスピードに圧倒され、咄嗟の判断が求められます。
咄嗟のことと言えば、ワイキキの街中を走行中、突然の道路工事に出くわした時に一瞬躊躇しました。ついつい反射的に「左側」に寄せようとする日本の癖(左側通行)が出てしまうので注意が必要です。
車線数が多いフリーウェイはどうすのでしょうか?
日本の高速道路では、交通状況に合わせて、進路を譲るか道をあけて徐行をしますが、アメリカ(ハワイ)では「寄せて、止まる」までが義務となります。
どの車線にいても「右側」へシフトします。
一番左側の車線(HOVレーンなど)を走っていたとしても、安全に「右側」の車線に向かって車線変更をします。「右側」に寄せたら完全に停止します。
緊急車両(パトカー・消防車・救急車)が通過するまで完全に停車します。
日本のように徐行しながら進むのは違反の対象となります。
渋滞などでどうしても「右側」の車線まで移動することができない場合は、その場で一番左側(中央分離帯側)の路肩に寄せて停止します。
「緊急車両のために真ん中の道をあけて止まる」というのは、ドライバーの共通認識ですね。
物理的な中央分離帯がある道路(H-1,H-2,フリーウェイ)では、対向車線の車はそのまま進むことができます。
上下線がコンクリートの壁や緑地で完全に区切られている場合は、対向車線を走る緊急車両に対して、こちら側の車線の車両がスピードを落としたり、止まる必要はありません。
もう一つ、「ムーブ・オーバー法」のルールがあります。
路肩にハザードランプを点滅させて停まっている緊急車両やレッカー車の横を通り過ぎるときの法律もあります。
フリーウェイの右側の路肩にパトカーを停めて取締りをしていたり、救急車が停まっていたら、手前の車線から、1つ(できれば2つ)「左側」の車線へ移動します。
それが出来ない場合は、安全な速度まで十分に減速することが義務付けられています。
では、十分な減速とはどれくらいのスピードでしょうか?
実質的な目安は、制限速度からマイナス20mile(時速32km)落とします。
または、20~30mile(時速32~48km)程度で横を通り過ぎます。
①フリーウェイ(H-1,H-2など 制限速度:50~60mile)
・35~40mile(時速55~60km)まで減速します。
②一般道(カメハメハHwyなど 制限速度:25~30mile)
・15~20mile(時速25~30km)まで減速します。
警察官が取締りの時に見ているのは、スピードよりも、ブレーキランプを点灯させて、減速する意志があるかどうかです。
・まずウインカーを出して車線変更をする。
・ブレーキを踏んでブレーキランプを点灯させる。
・スムーズに減速して、路肩の隊員を刺激しないよう静かに通り過ぎる。
ハワイの警察は、交通違反の取締りに関してはシビアで、見ていないようで、しっかりと見ています。
犯罪防止のため、パトカーは常にパトライトを点灯させて走っています。
夜間、パトカーに真後ろに張り付かれた経験があります。
一瞬心臓がバクバクしますが、サイレンが鳴っていなければ、通常のパトロールなので焦る必要はありません。
注意が必要なのは、覆面パトカーならぬ、警察官の自家用車(大型SUV)です。
自家用車に臨時のパトランプを載せて取締りを行う制度があります。
普通のローカル車だと思って油断していると、取締りの対象となります。
正しいルールやマナーを学んで、楽しいドライブ&ツーリングを満喫しましょう
